資本金1円でも法人を設立した方がいいですか?
いえ、それなら個人事業主という選択肢もあります。
我々は、売り上げの規模や従業員数もしくはお考えの事業展開によっては、あえて個人事業をお勧めします。個人事業主も立派な経営者であり事業を営む上では会社の社長と抱える悩みは同じなのです。
会社法の改正により法人の設立が容易になりましたが、結果的には「個人事業の方が良かったのではないか」という事例が散見されます。
平成18年の会社法改正により資本金が1円でも法人が設立できるようになったため、「起業=法人設立」という風潮があります。
例えば、「個人事業では対外的な信用がないのではないか?」と思われて法人を設立する方も多いのですが、資本金が1円の会社の社長よりも今までの実績を生かして起業した個人事業主の方が対外的な信用も高いのです。
大きな借入の予定もなく従業員は家族のみ、今後も事業規模拡大の予定がない等の要件に該当する方は個人事業の方が有利な場合があります。
現在は「法人減税・個人増税」に向かっていますので、個人事業の所得額によっては最適なタイミングでの法人成り(個人事業から法人を設立すること)検討が必要と考えます。
個人事業でしかできないことも確実にあります。
税金だけではなく、社会保険料や厚生年金保険料の負担も考えて総合的にアドバイス致します。
また、法人の場合と同じく事業開始時の届出書の提出の有無により、今後の事業展開に影響を及ぼすことがございますので、起業をお考えの段階でご相談ください。